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2000年7月25日に香淳皇后葬儀である「斂葬の儀」が行なわれた際、雅子さまは欠席しました
宮内庁によると理由は「夏バテのような」症状があったためだとのことです
これに対し、夏バテで葬儀を欠席するなどもってのほかといった批判があるようです

「斂葬の儀」とは皇族の葬儀のことなのだとか…
「れんそうのぎ」と読むそうです
私は「けんそうのぎ」かと思ってました
香淳皇后は昭和天皇の后でしたから、皇族の葬儀の中でも天皇の葬儀に続く大きな行事なのだと言えると思います
それを欠席したわけですから、欠席したこと自体は好ましいことではなかったのだと思います
ただ…いつものことながら、私は欠席したこと自体をどうのこうの述べるのではなく、なぜ欠席したのかに目を向けたいと思います

宮内庁からの発表によれば「雅子さまは暑さが続いて疲れがたまり、夏バテのような状態。お体を大切にしていただくという見地から、お取り止めになった」とのことですが、本当に夏バテであったのかどうかはかなり疑問に感じます
やはりここにもお世継ぎ誕生の問題が絡んでいるように思えてなりません
もし本当に夏バテだけなのだとしたら、出席はできたのではないかと思います
逆に、本当に夏バテなだけで欠席したのなら、批判の対象にされても仕方がないと思います
思うに、皇族の健康に関する宮内庁の発表というのは、かなり慎重に行なわれるのではないでしょうか
発表しておいたほうが変な憶測をされずに済むということもあるでしょうし、かといって何でもかんでも発表することもないのではないかと思います
予定されていた公務や行事に出席しないと、マスコミは「どうしてだ?」と探ります
殊に雅子さまに関してはすぐに「ご懐妊では?」と思われてしまっていたでしょう
夏バテと言っても軽いものから重いものまでさまざまで、雅子さまが本当に夏バテだったとしてもどの程度の症状だったのかはわかりかねますが、一時的な症状で大きな病いではないというものですよね
雅子さまが適応障がいになったとき、なかなかどのような状態なのか発表されませんでしたが、それも精神的な病いにかかっているのだと公表することを宮内庁がためらっていたというのもあるでしょうし、宮内庁としては衝撃を与えすぎてしまうような発表は避けたいという思いがあるのではないかと思います
夏バテもそうですが、風邪も症状には幅があります
一般の人なら少し咳が出て風邪気味くらいなら、会社なり学校なりには行くでしょうし、まわりにも「風邪気味ですか?」と尋ねられるくらいの症状でも「いやーそうなんですよ」と答えてコンコンやりながらマスクでもしておけば済んでしまいます
でも、皇族となるとなかなかそうは行かない気がします
公務の最中に咳き込む場面があったり、くしゃみばかりしていたり、鼻をかんだりなんてことはもってのほかなのではないでしょうか
一般の人なら風邪の症状がありながらも寝込むほどではなく、外出もできなくもないという状態でも、皇族は「風邪のため」との理由で公務を休んだり予定を変更したりするように思います
そういう意味で宮内庁が「風邪のため」だの「夏バテのため」だの言っても、正直信用できないというか、私たちが会社や学校を休むほどの症状とはちょっと違うような気がします

この欠席の発表があったときの記者と宮内庁側のやり取りが「週刊文春」2000年8月3日号の記事に掲載されているそうです

記者:ご懐妊の予定は?
東宮大夫:昨年末のようなことが今回の背景にあることは全くない。想像を逞しくしないでいただきたい
記者:雅子さまのご様子は?
東宮大夫:普段の生活はいたってお静かであり、変化はない


やっぱり…というか、ご懐妊に結びつけてしまうのですよね
仕方がない気もしますが、こういう事態になってしまうのを避けたくて発表できないでいるのに、記者としては満足できないんですよね
マスコミはこれでメシを食っているわけですから、必至になるのもわかりますが、少しは取材される側・書かれる側の立場になって考えたりはしてくれないのだなあと感じます

記事にはこう続いていました

実はこの数日前にも、宮内庁記者会と東宮とは、雅子妃の予定を巡って、厳しいやりとりをしている。
それは8月23日、佐賀県で開催される「全国農業青年交換大会」。この大会には、例年必ず皇太子夫妻が揃って臨席されるのだが、今年に限って雅子妃は同行されないとの発表があったのだ。
しかし一方で8月1日の高校総体(岐阜)には両殿下ともいらっしゃるという。なぜ、先の23日の日程だけ取り止めなのか。
それに対して宮内庁は、雅子妃ご欠席の理由を、「オフレコなら話す」と強弁したのである。
「我々が「公務に関することをオフレコとは何事だ」と詰め寄ったところ、「方針転換だ」ということでした。これからは、何より雅子妃の体調を優先して、必ずしも公務に同行はされない方針に変わったんだ、という理解をしました」(宮内庁担当記者)
ご成婚から7年。昨年末の不幸な出来事を乗り越え、いよいよご懐妊に向けての準備を整えようとしていらっしゃるのだろうか。
確かにここにきて、
「特に、皇太后の逝去後は、服喪期間のため、音楽会などの外出はすべて取り止め。殯宮伺候のため、皇太后の棺が安置されている宮殿との間を行き来されるだけの日々です。皇太子殿下と、赤坂御所を散策するのも控えざるを得ない雰囲気ですから、ストレスも溜まっていらっしゃるでしょうね」(同前)
しかし、事態はそう単純ではなさそうである。宮内庁関係者が、重い口を開いた。
「雅子妃はこのところ、ご気分が沈みがちでお部屋にこもりがちという状態なんです。原因はわかりませんが、7月に入ってから特にお疲れの様子です。昔、美智子さまが第二子を流産し、心身ともに疲れ果てこもりがちになられたり、言葉を失われた時期がありましたが、まさに、あれぐらい深刻な状況なんです。
食欲もおありにならない、食事を摂らないこともままおありで、部屋からお出になろうとされない。可愛がっておられる2匹の犬の、散歩すらされない日があります」
その根底には、雅子妃の根強い不信感があるという。
宮内庁関係者が続ける。
「雅子妃は、医者はもちろん医療関係者の相談もお受けにならない。昨年のご懐妊騒動以後は、宮内庁はじめ、身近なお世話係にまで不信感を抱かれていて、皇太子さまだけを頼られている有り様です。
一体どうしたら良いのか、宮内庁も頭が痛いんです。何しろ、お声をかけても返事をされないこともしばしば。このままだと、ご夫妻で孤立されてしまいそうで心配です」
今や鎌倉節・宮内庁長官まで「8月までご公務を休まれても仕方ない」と口にするほどだという。
宮内庁御用掛の阪元正一・東大名誉教授(愛育病院センター所長)は、
「侍医がどう診断したかは聞いていませんが、最も責任ある神事を休むときに「夏バテ」と発表した、東宮大夫の判断もおかしいのではないでしょうか。記者が国民の耳となって尋ねているのに、「夏バテ」程度の説明では、雅子さまはそんなにお弱かったのか、山は登れても葬儀は欠席するのか、と批判されたら、どうするのか」
と、東宮職の姿勢に疑問を投げかける。
岸田英夫氏(朝日新聞社友・元宮内記者会員)も、こう語る。
「宮内庁が、メディアとの信頼関係をきちんと築き上げられないと、いざご懐妊というときに、安定期に入るまでは報道を控えるといった紳士協定も結べない。昨年末の愚かな騒ぎを、繰り返してはならないのです」
雅子妃が周囲への信頼感を取戻し、再び公務に戻られる日はいつになるか―。


この記事を読んで報道関係者が自分たちのことばかりしか考えていないこと、自分たちの利益のためにそれを正当化するようなことを述べていることに呆れて笑ってしまいました
報道関係者たちは、雅子さまがご懐妊するために何らかの治療なり行動をしていることは予測しているにもかかわらず、公務の欠席に対し「なぜだ」と詰め寄っています
8/1の公務は出席で8/23の公務を欠席するという発表を聞いておかしいと思わないのでしょうか
そしてそれを宮内庁が「オフレコなら話す」と言ったのを「公務に関することをオフレコとは何事だ」などと詰め寄るとは、なんて偉そうなんでしょう
「俺たちは雅子さまのことについて知る権利があるのだ」とでも言いたいのでしょうか

このようなことを私が本人の許可なく他人が事細かに想像するのは失礼に当たるとは思うのですが、雅子さまは8/1の時点では排卵日を迎えていなかったのではないか…と思います
8/23の時点ではすでに排卵日を過ぎ、妊娠の可能性を秘めていたのではないでしょうか
どのような不妊治療を行なっていたのかはわかりませんが、黄体ホルモンを注射して受精卵が子宮の壁に着床しやすくするという方法は基礎の基礎みたいなもので、人工授精・体外受精をしたときに限らず、受精がうまく行ったであろうときには行なうことです
その注射があったのかもしれないし、遠出となる公務ですから、妊娠しているかもしれないという可能性があるのなら、外出を控えようという思いがあったのではないかと思います
特に、ベルギー訪問後に流産ということがあったあとでしたし、外国訪問したことが直接流産の理由ではないにしても、外出を控えたり安静にしていようと思うのは自然な流れです
結果的に妊娠には至らなかったのではないかと思うのですが、受精したからといって妊娠するとは限らないということを改めて述べます
これはあまり知られていないことですが、精子と卵子が受精したとしても、それが子宮の壁に着床して妊娠する可能性はわずか30%程度なのです
不妊の問題を抱えていない人でもこの程度ですから、妊娠する可能性というのがけっこう低いのがわかります
しかも、着床を手助けする手段として、黄体ホルモンの注射などがありますが、直接着床を助けるという治療はないわけで、医学が進歩した現代に置いても、着床するかどうかは待つしかないという状態です
着床のタイミングが子宮の状態と合わないこともあります
「着床の窓」で検索してみると、いろいろわかります
雅子さまが大事を取って公務を休んだにもかかわらず、懐妊しなかったからといって、それは仕方がないことなのではないでしょうか
それでも香淳皇后の葬儀には出席するべきだった…と言われるかも知れません
でも、香淳皇后の葬儀とお世継ぎ誕生を天秤にかけたらどちらに重きが置かれるでしょうか
このように比べられるべきでは思いませんが、宮内庁としても、皇室としても、お世継ぎ誕生に重きを置くのは当然ではないかと私は思います

これは私の想像ですが、雅子さまは葬儀には出席しなかったかも知れませんが、内々で香淳皇后とのお別れなり、訪問なりはしていたのではないかと思います
香淳皇后が亡くなってだいぶ経ってからの葬儀ですから、そういうこともできたと思います
一般的にも葬儀や通夜に出られないようなときには、後日お線香を上げにいったり…ということをしますが、そういう形で香淳皇后の死を悼んでいたのなら、葬儀に出席しなかったとしても気持ちは伝わるのではないでしょうか
実際のところ、そのようなことがあったのかどうかはわかりませんから、何とも言えませんが…
この葬儀のとき、まだ幼い眞子さまや佳子さま、そして桂宮さまが宮殿でお見送りをしたことから、「雅子さまもお見送りくらいはできたのではないか」との批判もありますが、「できるできない」で言えばできたのでしょうが、雅子さまが「私はしたくないです」と言ってしなかったのか、それともそう勧められてしなかったのか、それとも何か他に理由があるのかはわからないですよね
批判派のいけないところは、何か批判材料があったときに、そうした理由が雅子さまのわがままによるものだと短絡的に思い込んでしまうところだと思うのですが、例えばこの場合も、「何か他に訳があるのだろうか」と思うだけのゆとりや余裕を持つことができれば、ずいぶんとマシになると思います
私が思いつく「理由」は、やはり「お世継ぎ問題」か、本当に体調が悪くなった(夏バテ程度ではなく)と言ったところでしょうか…

週刊誌の記事ですからどこまで当てにできるかはわからないものの、この香淳皇后の葬儀欠席の件で天皇皇后両陛下や秋篠宮さまとの疎遠、東宮での孤立が進んだように書かれているのは、少し気になりますね
一般の人からも批判が出ているように、皇族の中にも雅子さまに批判的な思いを抱いている人がいるということなのでしょうか
しかし、もし雅子さまが不妊治療を行なっていたとして、そういうことを誰にどこまで話すべきか…これは難しいと思います
もし私が当の本人だったら、話すのは自分の夫と担当医くらいで、ごくわずかな側近にしか話さないと思います
とてもデリケートな問題ですから、おおっぴらに話したくはないですけど、そのことで誤解を生じたのだとしたら、不妊の問題を抱えながら周りからの理解も得られない状態になってしまった雅子さまが不憫でたまりません
十分な説明がないがためにまわりが理解できなかったのも仕方がないように思いますが、「わからないならわからないなりに理解を示す」ということをしてくれたら…と思ってしまいますが、これもなかなか難しいのでしょうか
話さないことで余計な想像力をかき立ててしまうこともありますから、返って言ってしまったほうがいいこともありますが、言って理解してくれる人とそうでない人がいるので、迷うところです
雅子さまの立場となるとよけい難しい問題だと思います
皇室について。 | コメント(26) | トラックバック(0)
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